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横浜市立南高等学校附属中学校 受験合格への道

■家庭は女子の進学校を希望。算数の強化を対策の第一に。

6年生のはじめに個人面談で進学希望をうかがったところ、ご家庭では理数系進学に強い女子校を考えているとのことでした。理数系に強い学校=国公立に対応した進学校となり、横浜近郊では、石川町の山手台御三家(フェリス、横浜共立、横浜雙葉)、洗足学園、湘南白百合などが考えられます。これらの学校の入試問題は、算数においてきわめて差がつきやすい傾向にあります。

 

個人面談では、入試学習の軸としては算数の強化
を第一と考えて進めていくことを確認しました。

 

 

■必ず偏差値65以上は取れるようになるから。

彼女の場合、算数のセンスは良いのですが、6年生開始時での四谷公開模試では偏差値55を超えたあたりと、志望する可能性のある学校を考えると少し物足りないレベルです。直接見ていると原因は明白で、問題を解くときに式は書くのですが、しっかりした解法(図や問題の条件など)をノートに書き表さず頭の中で整理してしまいます。そのため途中までできているのに、最後まで答えが出せない。答えが出てもケアレスミスがあり、得点に結びつかないということになります。

 

これは数感覚の良い算数が得意な生徒に多く見られ、
あるレベルまで行くと伸び悩む
といったケースにつながっていきます。

 

これに対する指導方針としては、たとえ答えが合っていても、解法(条件や図を含めて)が書いてない場合は全てやり直しというものでした。なぜ解法(条件や図)を書くことが重要なのかを何度も説明し、「この学習すすめていけば、公開模試で偏差値65以上取れるようになるから」と励ましながら指導しました。本人も「本当ですか?」とこの時点ではまだ少し懐疑的になりながらも、良く従ってくれたと思います。

 

■目標達成!総合成績も向上! でも・・・突然の志望校変更。

夏期講習前まで算数、理科を中心に学習を進め、夏期講習では社会、国語と文科系を中心とした学習をしながら順調に課題をこなしていきました。公開模試の成績も良くなり、10月の四谷公開模試では目標の算数偏差値65を超えて、なんと68付近まで上昇したのです。まだ文科系が少し弱かったのですが、夏期講習での強化の結果がでるのは年度末ぐらいと予想しておりましたので問題はありません。これで前出の志望校はどこでもチャレンジできる成績になりました。

 

ところが、良い材料を揃えて迎えた
秋の受験校決定面談で衝撃のひと言

 

「実は第1志望校を共学校に変えようと思います」。

9月から学校見学を何校かしているうちに、共学校も良いと思うようになったとのことです。気に入った女子校もそのまま志望校には入れておき、第1志望校は「横浜市立南高等学校付属中学」となりました。大変なことですが、あらたな目標にむかって残り3カ月の学習が始まりました。

 

■直前になって、不安要素がいっぱい。

第1志望校の対策も終了し、入試開始まで2週間を切った時期に、ご家庭から「先生、ご相談が」と突然の訪問をいただきました。話をうかがうと第2志望の女子中の過去問題集を復習していたところ、「得意科目である算数で2回目なのに点数が上がっていない残りの期間でなんとか対処していただけないか」との要望です。

 

実は私も少し気になっていたのですが、

 

直前の志望校変更の為、第1志望対策に力を注いでいるうちに後手にまわってしまいました。受験までの残り2週間、時間の許す限り塾で第2志望の算数対策をやることになりました。

 

 

 

■満ち足りた表情で試験会場にあらわれる。

第1志望校は2月3日に試験があります。当日校門の前で入試応援のため待っていた私に「先生、おはようございます」と声をかけてくれた彼女の顔は、満ち足りた表情でした。

 

 

その顔を見たときに、合格を確信しました。

 

 

 

 

■受験を終えた君へ ― 塾長なかざわから、ひと言。

君はマイペースを維持しながらも、コツコツ積み上げる学習ができる生徒でした。また、算数や理科の思考問題に強く、才能の片鱗を随所で感じさせてくれたことを、塾の後輩たちは誇らしげに見ていましたし、指導するものとして私も誇りに思います。中学に行っても、この理数系才能を生かし自分の得意なことを伸ばせる生徒になってくれると信じております。自分のペースを大切にして無理なく学習を進め、どんどん才能開花させてください。

 

 

【 オプション選択講座 】
・パズル算数講座
・今解き教室
・5年地理講座(Ⅰ期)、5年歴史講座(Ⅲ期)

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