No.5 転塾は、子供の将来に影響する

 

“勉強という迷路に迷わないために”

塾で「勉強嫌い」になる ― 「まさか!そんなことが?」と思う保護者の方も多いかと思いますが、実は塾の選択を間違えると、本当にその「まさか!」の事態になりかねないのです。勉強という迷路に迷ってしまい、いま自分がどこにいるのか、どこへ向かったらよいのか、分からなくなってしまうのです。

それまで学校でも「勉強嫌い」になったことはないのに、塾に通い出すことによって、しだいに「勉強嫌い」になる。そして転塾してもその状況は変わらずに、やがて学校の勉強まで嫌いになってしまうという“勉強嫌いの迷路”に陥ってしまうケースは少なくありません。

特に小学生の段階でこういった状態になると、それこそ子供の将来に大きく影響していきます。高校・大学などに進学し、希望の職業を選択するという進路計画が早い段階から崩れてしまいかねないのです。

シリーズの第5回目は、塾の選択を間違えることによって、子供が進むべき道にまで影響を及ぼすことについてお話ししていきます。

 

入塾前の面談がポイント

 

 

転塾を考える理由で最も多いのは、「今の塾では成績が上がっていかないから」というものです。そして、転塾をした結果として、成績が上がらない(変わらない)状態が続く…というのは、実はまだ良い方なのです。最初に述べたように、転塾先の選択を間違えると「勉強嫌い」になってしまう可能性があるからです。

では、「勉強嫌い」にならないような塾選びは、どのようにしたら良いのでしょうか?

そのポイントは、入塾前の面談にあります。一般的な塾では、入塾前の面談で、その子供の状態を掘り下げて聞いてくることはまずありません。もちろん、今の成績がどのくらいで、目標はどのくらいを目指しているのかといったことは聞いてきますが、前の塾での子供の状態や勉強に取り組む姿勢まで踏み込んで聞いてくるところはほぼありません。逆に言えば、そう言ったことまで聞いてくる塾でしたら、子供を「勉強嫌い」にさせることなく、成績も伸ばしてくれる可能性が高いと言えます。

当塾では、すでに前の塾で「勉強嫌い」になってしまっている場合、「なぜそうなったのか」を入塾前面談で中心に原因究明します。そしてその際、最もよくみられる原因としては、前の塾で子供のレベルに合わない勉強を強いられていたということがほとんどです。前にも言いましたが、最初から「勉強嫌い」の子供はいません。勉強に取り組んでいくうちに、勉強が「わからない」「つまらない」ようになってしまうために、嫌いになってしまうのです。

 

 

子供の将来を考えることの意味

 

「成績を上げて」「良い学校に行かせたい」とは、最初の面談で保護者の方が良く言われる言葉です。がしかし、本当にそれで良いのでしょうか?

「良い学校に行く」ということは、子供たちが将来、社会に出た時にたくましく生きていくための手段であって、けっして目的ではないはずです。勉強するということは、いろいろな知識や技能を習得することで、世の荒波の中でも目標を失わずに漕ぎ続けて行けるための、スキルを養っていくということです。

当塾においても、入塾面談で同じように言われる保護者の方が多いのですが、その際「本当にそれが希望されていることですか?」と質問をさせていただくことがあります。

なぜ「良い学校に行かせたいのか」ということを少し掘り下げてお聞きすると、その前提として「勉強が好きになってもらいたい」「自分で勉強ができる子供になってもらいたい」という根本となる願望があることがわかります。そういった願望は、親としては当然のことなのですが、そこに気づかずに「良い学校に行く」ことだけを目的にしてしまうのです。そしてその根本部分こそが、子供の将来につながっていくのであって、けっして「良い学校に行くこと」が子供の将来を約束してくれるわけではないのです。

 

 

勉強だけが全てではない

一方、一般的な進学塾業界では、その点がうまくすり替えられています。子供の将来を考えるのなら、「良い学校に行く」ことが必要だという論理です。そのために「頑張って勉強しましょう!」ということで、「良い学校に行く」ための学習システムを押しつけてきます。詳しくは、当シリーズのNo.4『転塾のキッカケ? 一般的な塾学習での“落とし穴”をご覧いただきたいと思いますが、普通の進学塾は、有名校を目指す成績上位の子供たちを対象とした学習システムであるため、それについていけない子供たちは、塾での勉強が「わからない」「つまらない」ということになり、「勉強嫌い」になってしまうのです。

では、「勉強嫌い」にならないようにするためには、どうしたらよいでしょうか?

それはまず、勉強の仕方をトレーニングするということです。

【こだわり進学塾なかざわ】では、そういったトレーニングを[学習技能(スタディスキル)の育成]として、1.授業を聞くスキル、2.ノートをしっかり作り上げるスキル、3.わからないことを質問できるスキルという3つのスキルを獲得するトレーニングに力をいれています。

このトレーニングを積むことで、子供たちはしだいに勉強ができるようになり、さらに「やりたいことをやるために勉強する」ようになります。学校で勉強して、塾で勉強すれば、家では遊ぶだけでも構わないのですが、そういったメリハリのある生活が、子供たちを成長させていくのです。勉強だけが全てではないのです。

 

 

学ぼうとする気持ちを作りだすために

 

【こだわり進学塾なかざわ】にも、そういった「勉強嫌い」になってしまった子供がたまに転塾してきます。

授業が始まってもテキストを開かない、前を見ないなどの状態はまだ良い方で、ひどい場合は寝てしまったり、歌を歌い出す子までいます。が、そういった子供たちに再び勉強を強いても、もちろん効果はありません。

当塾では、No.2でもお伝えしましたがそういった子供たちにはまず、「先生の話を聞いてね」と語りかけます。「勉強嫌い」になってしまった子供の多くは、「しっかり話を聞くこと」ができない状態になっているからです。

そして、何かができなかった時には「どうしてできなかったの?」と話を聞いてあげるようにするのです。こうした対応を続けることで、その子の状態にもよりますが、普通3ヶ月~半年くらいすれば、授業をしっかり聞くことができるようになります。

ただ、こういった状態になる前に手を打つことがもちろん大切であり、そのためには大切な子供が“落とし穴”にはまらないよう、保護者の方の賢明な判断が必要になるのです。

次回は、塾を選ぶ際に「何を判断基準にすればよいか」についてお話しします。あれこれと塾だけを見て比較検討していると、塾選びに失敗するか可能性が高くなります。転塾は子供の状態をしっかり理解した上で行う必要がありますが、そこで失敗しないための方法について取り上げます。

 

例えば…

・子供のレベルにあった勉強法とは

・有名塾が有名塾であることの意味

・志望校がある場合の塾選び…

などなど。

 

どうぞご期待ください!