No.4 転塾のキッカケ? 一般的な塾学習での“落とし穴”

 

“落とし穴”ってなに?

「成績が上がらないのは、本人のやる気に問題があるからです」―こうした発言が塾側からあったら、その塾からは一刻も早く転塾した方が良いかも知れません。なぜなら、問題があるのは多くは塾側の方であって、自分たちが子供のやる気を引き出すことができないことを、子供のせいにしている場合が多いからです。

なぜ、塾ではこういったことがまかり通るのでしょうか?

それは、塾といえども営利を追求する企業という側面があるからで、「やる気を起こさせること」は彼らの仕事のうちに入っていないからです。そしてここに、一般的な塾における“落とし穴”があります。

シリーズの第4回目は、一般的な塾通いをすることで陥りやすい、こういった“落とし穴”についてお話ししていきます。

 

 

放って置くと子供の状態は大変なことに

 

 

当塾に転塾してくる子供たちの中には、1校だけを経験してきた子は少ない方で、普通で2~3校、多い場合は当塾で5校目の塾になるという子供もいます。

なぜこのように多くの子供たちが転塾を繰り返すのでしょうか? その理由は、前にも述べたようにどの塾も同じような学習システムを採用しているからであり、転塾しても結局同じことの繰り返しになるため、転塾数だけがむやみに多くなるのです。

転塾を繰り返すことは、もちろん子供たちにとって望ましいことではありません。塾を変えれば成績が上がるだろうと期待されていたにもかかわらず結果が出ないという状態は、子供のプライドを傷つけ自信を失くさせるだけでなく、勉強そのものを拒絶してしまうなどの悪影響を及ぼすこともあります。

実際、何校かを経て当塾にたどり着いた子の中には、授業中でも先生の話にまったく興味を示さないという状態の子供がいたことがあります。塾イコール「とにかく時間をやり過ごす場所」という図式が頭の中で固定化されているという、とても深刻な状態です。こういった子供に対しては、まず「話を聞く」というトレーニングから始めるのですが、その前に、なぜ子供たちがそうなってしまうのかを考えてみたいと思います。

 

 

 

塾側が大切にしているのは、成績上位の子供のみ

 

塾選びをするときに、「大手の塾だから安心」とか「成績が上がった子の親から勧められたから」などという理由で決めたという話をよく耳にします。さらに「有名校に受かっているから」、「少しレベルの高いところで鍛えられた方がよい」などの基準で選んだという話も聞きますが、こういった塾選びの一般的な基準こそが、“落とし穴”へとつながっているのです。

塾の宿命として、ある程度評判が高くなると、どんどん生徒が集まって大きくなり、塾を経営する側としては講師を増やしながら、均一な授業ができるよう学習内容をシステム化していく傾向があります。さらに、講師を何人も抱えるため、子供たちや保護者への対応についてはマニュアルが作られます。冒頭で言及した「本人のやる気に問題がある」と答えるのも、実はそのマニュアルに従った発言だったりするのです。

そして、これは前にも少しふれましたが、進学塾の場合、「有名校に何名合格したか」がもっとも重要な評価基準とされるため、有名校を目指せる成績上位の子供を対象とした学習システムが出来あがります。別の言い方をすれば、塾にとっては成績上位の子供が大切であって、それ以外は授業料を払ってくれればよいという考え方になり、そのためのマニュアルが用意されるのです。

 

 

知識を詰め込むことが中心の塾学習

塾を経営する側からの論理とは別に、塾の学習システムそのものにも“落とし穴”があります。それは、答えを丸暗記させるという詰め込み教育が実践されているということです。

一般的な塾では普通、子供たちに授業の板書をさせていますが、これは「書き写すことが勉強すること」だという誤解を子供たちに植えつけてしまうという大きな問題点があります。子供たちは、書き写すことが目的になってしまい、答えを丸暗記するだけであり、「理解する」までに至っていかないのです。

このように、その都度知識を丸暗記するだけでは、たとえ週例テストでは良い成績が取れても、月例テストや公開模試では良い成績に結びつきません。暗記した内容は時間とともに消えていきますし、きちんと理解できていないために、解につながっていかないからです。さらに、その原因としてよく「応用力がないせいだ」といわれますが、応用力がないのではなくて、勉強の仕方そのものが間違っているのです。

【こだわり進学塾なかざわ】では、このような板書による丸暗記ではなく、自分でノートを作るというトレーニングをしています。ノートに書くということは、本当に理解していないとできないことで、逆に言えば、書けないことで、自分がわからないところを見つけることができます。要は、勉強の仕方をトレーニングすることが大切なのです。

 

※【こだわり進学塾なかざわ】独自の[学習技能(スタディスキル)の育成]方法について、詳しくはこちらをご参照ください。

 

 

 

転塾にあたっては、勉強が好きになるような塾を選ぶことが必要

 

塾通いをしたために「勉強嫌い」になってしまったというのは、本来あってはならないことなのですが、先にも述べたように可能性としては充分ありうることです。

先の長い子供たちの未来において、「勉強嫌い」なることのマイナス面は計り知れないほど大きいものです。なぜなら、中学に入ったあとには、高校受験・大学受験が待ち構えており、たとえ社会人になっても勉強をし続ける必要があることは、皆さんもご存じの通りです。

 

【こだわり進学塾なかざわ】にも、そういった「勉強嫌い」になってしまった子供がたまに転塾してきます。

授業が始まってもテキストを開かない、前を見ないなどの状態はまだ良い方で、ひどい場合は寝てしまったり、歌を歌い出す子までいます。が、そういった子供たちに再び勉強を強いても、もちろん効果はありません。

当塾では、No.2でもお伝えしましたがそういった子供たちにはまず、「先生の話を聞いてね」と語りかけます。「勉強嫌い」になってしまった子供の多くは、「しっかり話を聞くこと」ができない状態になっているからです。

そして、何かができなかった時には「どうしてできなかったの?」と話を聞いてあげるようにするのです。こうした対応を続けることで、その子の状態にもよりますが、普通3ヶ月~半年くらいすれば、授業をしっかり聞くことができるようになります。

ただ、こういった状態になる前に手を打つことがもちろん大切であり、そのためには大切な子供が“落とし穴”にはまらないよう、保護者の方の賢明な判断が必要になるのです。

次回は、転塾が「子供の将来を左右しかねない」ことをテーマにお話しします。塾選びに成功するか失敗するかで、子供たちの勉強に対する向き合い方に大きく影響してきます。目先のことだけを考えるのではなく、子供の未来のことをきちんと見据えた塾選びについて取り上げていきます。

 

例えば…

・入塾前の面談がポイント

・子供の将来を考えることの意味

・勉強だけが全てではない…

などなど。

 

どうぞご期待ください!